世界のCO2排出量は増加傾向にある
最近、サステナブルやSDGSという言葉をよく耳にするようになりましたね。これらの言葉は、地球環境に配慮した取り組みや持続可能な社会の実現を目指すものです。
地球温暖化の原因となるCO2の排出量を削減することは、サステナブルやSDGSの実現にとって重要な取り組みです。
そこで今回は、各国のCO2排出量と削減量、その理由について、わかりやすく解説したいと思います。
2020年の世界のCO2排出量は約314億トン
2020年の世界のCO2排出量は、約314億トンでした。これは、2019年と比べて0.6%の増加となります。
世界のCO2排出量は、1990年から2010年までは減少傾向にありました。しかし、2010年以降は再び増加傾向にあります。
その理由は、以下の3つが挙げられます。
- 世界的な人口増加と経済成長によるエネルギー消費の増加
- 化石燃料への依存度の高さ
- 森林減少による吸収量の減少
世界のCO2排出量の約2割を中国が占める
世界のCO2排出量の約2割を中国が占めています。次いで、アメリカ、インド、ロシアと続きます。
中国は、経済発展に伴うエネルギー消費の増加により、CO2排出量が増加しています。
中国のCO2排出量は、2000年以降、急激に増加しています。これは、中国の経済成長に伴うエネルギー消費の増加が主な原因です。中国は、2030年までにCO2排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としています。
各国のCO2削減量は?
各国のCO2削減量は、大きく異なります。
2020年において、最もCO2削減量が多かったのは、EUです。EUは、2020年までに1990年比で20%の削減を目標としており、その目標を達成しました。
次いで、日本、韓国、カナダと続きます。
EUのCO2削減は、再生可能エネルギーの導入拡大や、省エネの推進など、さまざまな取り組みにより実現しました。
日本は、2030年までに2013年度比で46%の削減を目標としています。この目標を達成するために、再生可能エネルギーの導入拡大や、省エネの推進など、さまざまな取り組みが進められています。
CO2削減の理由は?
CO2削減の理由は、大きく分けて2つあります。
1つは、地球温暖化の防止です。地球温暖化は、気候変動や海面上昇などの原因となっています。
地球温暖化を防止するためには、CO2の排出量を削減することが重要です。
もう1つは、経済的な理由です。CO2排出量が多いと、温室効果ガス排出権の購入費用や、環境規制への対応費用などが増加します。
CO2削減は、経済的にもメリットがあります。
日本のCO2削減目標
日本は、2030年までに2013年度比で46%の削減を目標としています。この目標を達成するために、再生可能エネルギーの導入拡大や、省エネの推進など、さまざまな取り組みが進められています。
具体的には、以下の取り組みが進められています。
- 再生可能エネルギーの導入拡大
- 省エネの推進
- エネルギー効率の高い製品の普及
- 森林吸収量の増加
私たち一人ひとりもできること
世界のCO2排出量を削減するために私たち一人ひとりも、CO2排出量の削減に貢献することができます。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 省エネを心がける
- 再生可能エネルギーを利用する
- エコな製品・サービスを選ぶ
- 森林を守る
省エネを心がける
省エネは、CO2排出量を削減する最も効果的な方法の1つです。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- こまめに電気やガスのスイッチを切る
- 冷暖房の温度を適切に設定する
- 白熱灯や蛍光灯からLEDに交換する
- 省エネ家電を利用する
再生可能エネルギーを利用する
再生可能エネルギーは、CO2を排出せずにエネルギーを供給できるため、CO2排出量の削減に貢献できます。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの利用を増やす
- 電力会社を選ぶ際に、再生可能エネルギーの利用比率が高い会社を選ぶ
エコな製品・サービスを選ぶ
エコな製品・サービスは、製造や使用時にCO2を排出する量が少ないのが特徴です。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 環境に配慮した素材や製造工程で作られた製品を選ぶ
- リサイクルやリユースが可能な製品を選ぶ
- エネルギー効率の高い製品を選ぶ
森林を守る
森林は、CO2を吸収する役割を持っています。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 木材を利用する際は、適切に植林・伐採を行う
- 森林火災や過伐採を防ぐ
私たち一人ひとりが、これらのことに取り組むことで、世界のCO2排出量の削減に貢献することができます。
まとめ
世界のCO2排出量は、増加傾向にあります。CO2の排出量を削減することは、地球温暖化の防止と経済的なメリットのために重要です。
日本は、2030年までに2013年度比で46%の削減を目標としています。この目標を達成するためには、私たち一人ひとりも、省エネや再生可能エネルギーの利用など、さまざまな取り組みを進めていく必要があります。
一緒に、CO2排出量の削減に取り組んでいきましょう。